RPO(採用代行)とは?簡単解説で、すぐにまるわかり!
RPOという言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。
RPOとは「Recruitment Process Outsourcing」の略で、「採用代行」を意味しています。
どの企業にも必須な採用業務、これらを採用に特化した代行企業が行うことで、根本的な人材への負担軽減だけでなく、専門的かつ効率な採用活動を実現できます。
本コラムでは、RPOについてはもちろんですが、導入のメリットやポイント、事例の紹介などわかりやすく解説していきます。
目次[非表示]
- 1.RPO(採用代行)とは?
- 2.RPO導入のメリットとデメリット
- 2.1.メリットとは
- 2.1.1.①採用担当者の負担軽減とコア業務への集中が可能
- 2.1.2. ②専門知識を提供してもらえる
- 2.1.3. ③採用課題を特定しやすい
- 2.2.デメリットとは
- 2.2.1.①業務のコントロールの難しさ
- 2.2.2.②採用ノウハウが社内に蓄積されづらい
- 3.実際にRPOを導入するなら?
- 3.1.どんな企業に向いているの?導入のポイントは?
- 3.1.1.①必要採用人数に対して、人事担当のリソースやノウハウが不足している
- 3.1.2.②思うような採用の成果が出ていない
- 3.2.RPOを導入する際のポイント
- 3.2.1.①採用目標とペルソナの明確化
- 3.2.2.②適切なRPO企業の選択
- 3.2.3.③業務範囲の設定
- 4.まとめ
RPO(採用代行)とは?
RPOサービスで支援可能な採用業務
RPOサービスで支援可能な採用業務は、企業によって異なりますが
主には採用計画、母集団形成、選考業務、内定者フォローなどがメインとなります。
セレブリックスのRPOサービスの場合は、「採用コンサルティング」と「採用アウトソーシング」の二軸で分けて、ノンコア業務の代行だけでなく、コア業務にあたる採用計画などから伴走が可能です。
▽セレブリックスのRPOサービスで支援可能な業務
このように支援可能な業務が幅広いため、
「計画策定~その実行・分析まで一気通貫で代行支援をしてほしい」
「一部のプロセスのみ代行支援をしてほしい」
などの業務範囲は社内の課題やリソースも加味しながら効率よく取り入れ、負担の削減や生産性の向上を目指すことが重要です。
RPO(採用代行)と人材紹介の違いって?
よく耳にする人材紹介とは何が違うの?と疑問に思った方もいるかもしれません。
この章ではその違いを簡単に解説していきます。
まず、RPOについてです。
RPOの大前提は、外部委託サービスであるということです。
採用業務の一部、またはすべてを代行することや、幅広いアウトソーシングが強みであり、広範囲に採用活動をカバーしてくれるといった点がなによりも特徴的です。
次に、人材紹介についてです。
人材紹介はいわば、企業と求職者のマッチングサービスです。
ちなみに、最近よく耳にするエージェントとは、人材紹介サービスのことを指しており、
企業が求めている特定のポジションの候補者を探し、紹介することに特化しているサービスとなっています。
以下、比較表になります。
サービス |
RPO(採用代行) |
人材紹介(エージェント) |
対象 |
採用プロセス全体
または一部
|
特定のポジション |
期間 |
長期的(数か月~数年) |
短期的(ポジションごと) |
費用構造 |
月額料金やプロジェクト料金+
成功報酬の場合もあり
|
成功報酬 (採用された人材の年収の一定割合) |
カスタマイズの幅 |
広い(ニーズによって調整可能) |
狭い(特定のポジションに集中) |
サービス
内容
|
広範囲(採用計画、母集団形成、
内定者フォローなど)
|
限定的(候補者の検索と紹介) |
このように、RPO(採用代行)と人材紹介は提供サービスの範囲や目的、契約の形態などが異なります。採用過程が複雑な現代社会において、自社の採用業務に課題を持つ企業は増えています。
本コラムではRPOを重点的に解説していきますが、企業の状況に応じ、適切なサービスを選択することを必ず意識していきましょう。
RPO導入のメリットとデメリット
メリットとは
RPOのメリットは、大きく分けて3つあります。1つ1つ見ていきましょう。
①採用担当者の負担軽減とコア業務への集中が可能
まず1つめは、ノンコア業務をRPOでアウトソーシングをし、コア業務に自社の採用担当者を集中させることができる点です。
採用業務には求人媒体の管理や面接設定、応募者への連絡など、細かな業務が多く発生します。特に新卒採用などの繁忙期は、対応件数も多くなり、採用担当者の残業が増えてしまっている企業も多いのではないでしょうか。
そんな中、狙った人材を他社に負けることなく採用するためには、採用進捗の分析もしなければならず、採用担当者が疲弊してしまっているケースも少なくありません。
そうなってしまっては本末転倒なので、RPOをうまく活用しながら採用担当者の負担も軽減し、効率的かつ効果的に採用活動が進められるようにしましょう。
②専門知識を提供してもらえる
採用を専門としているプロに採用業務を代行してもらうことで、仮に自社内に採用業務のノウハウがなくても、課題に対する考え方や手法、その実行方法などの専門知識を提供してもらえるメリットがあります。
採用ノウハウを0から蓄積していくのは多くの時間と労力がかかりますが、プロに依頼することでその手間を省略することが可能ですし、極論、社内に採用担当者がいなくても採用活動をスタートすることが可能です。
③採用課題を特定しやすい
3つ目は、RPOを利用し、外部会社の客観的視点を持つことで、自社の採用業務における課題を特定しやすくなります。
採用活動がうまくいかず長期的なっていても、日々の業務に追われて、自社の課題を分析する、もしくはやり方を変える、などのリソースを割くことが難しいとった企業も多いのではないでしょうか。
外部の新たな視点により採用課題が特定されることで、効率的な採用活動に繋がります。
以上の3つがRPOのメリットとして挙げられています。
次は、デメリットについてみていきたいと思います。
デメリットとは
RPOの導入はもちろんメリットだけではなく、下記のようなデメリットもあります。
①業務のコントロールの難しさ
RPOは採用過程の一部を外部会社に委託することになるため、コミュニケーションを円滑に取らないと採用業務全体のコントロールが困難になる可能性があります。
また、面接対応などのコア業務もアウトソーシングした場合は、企業の価値観や文化等に完全に一致するような人材の確保が難しい場合があります。
②採用ノウハウが社内に蓄積されづらい
RPOで採用業務を外部会社に任せることで、社内の負担は減りますが
依存的に頼りすぎてしまうと、いざ採用業務を完全に内製化する場合、何をどのように進めたらいいか分からないといった事象も起こりかねません。
RPOを活用する前には、RPO会社がどのような支援体制を取ってくれるのか、納品物はどのようなものかなどを事前に確認とりましょう。
これらのメリット・デメリットを慎重に見極め、評価し、自社の状況やニーズに合ったRPOサービスを選んでいきましょう。
実際にRPOを導入するなら?
どんな企業に向いているの?導入のポイントは?
RPOが向いているのは以下のような企業です。
①必要採用人数に対して、人事担当のリソースやノウハウが不足している
特に急成長中の企業などは、優秀な人材を多く確保しないといけません。
採用を成功させるためには綿密な採用計画が重要になります。
また必要な採用人数が多くなればなるほど、そこに比例して採用業務も増えていきます。
この採用計画~実行まで、十分な社内リソースやノウハウがあれば問題ないですが、その確保が難しい場合はノンコア業務をRPOサービスで、面接などのコア業務を内製で行う、もしくは採用計画から外部企業にコンサルティングとして入ってもらうなど、効率的に採用を進められる方法を検討しましょう。
②思うような採用の成果が出ていない
「狙っている人材が採用できていない」「応募者が集まらない」「計画に対して採用人数が不足している」など計画した目標に対しての進捗が芳しくない場合、課題の特定が重要になります。
ただ、採用担当が日々の業務に追われて課題特定に時間を避けない場合などはRPOを利用し、課題特定からその解決策の提案、実行までをアウトソーシングするのも解決策の1つと言えます。
RPOを導入する際のポイント
RPOには様々なメリットはありますが、やみくもに導入するだけではその効果を最大活用ができません。
ここからはRPOを導入する際のポイントを3点に絞り解説していきます。
①採用目標とペルソナの明確化
自社ではどのようなスキルを持った人材が、いつまでに、何名くらい必要か、基本的なことですが採用目標と採用ペルソナを具体に定めましょう。
ペルソナの設定が難しい場合は、社内で活躍している人材を分析し、どのような素質を持っていると自社の文化とマッチし、活躍しやすいかなどを考えるとイメージも湧きやすくなります。
②適切なRPO企業の選択
RPO企業の中にも「新卒採用が得意」「中途採用が得意」「パッケージでのサービス提供」「カスタマイズでのサービス提供」など、様々な強みや特色があります。専門知識や実績はもちろん、自社のニーズにマッチしたRPO企業を選びましょう。
③業務範囲の設定
PROサービスを利用する場合は、「この業務は自社で行う」「この業務はアウトソーシングをする」などの範囲を設定しましょう。面接などのコア業務までアウトソーシングしてしまうと、成果は見込める一方で、「自社の文化とマッチした人材が採用できない」などの齟齬が起きる場合もあります。
また、ノウハウが社内にたまりづらくなってしまうケースもあるので、この業務範囲の設定はRPOを利用する目的を意識しながら慎重に行いましょう。
まとめ
RPOは、採用業務に関する広範囲なアウトソーシングサービスであり、様々な企業の効率化やコスト削減を実現してきました。より優れた人材の確保を叶える、昨今大注目のサービスです。
弊社では、人材に関するサービスやキーワードについて、定期的なコラムの更新によりわかりやすく解説しております。
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