プロモーション手法の「サンプリング」とは?
プロモーション手法の中でも、街頭や店舗などで試供品やチラシなどを配布するサンプリングは、リアルプロモーション手法の一つとして効果が期待できる方法です。このサンプリングについて、意味やメリット、事例、効果の出る配布方法などの基礎知識をご紹介します。サンプリングの実施を考えている場合には、ぜひ確認しておきましょう。
<目次>
目次[非表示]
- 1.サンプリングとは
- 2.サンプリングのメリット
- 3.サンプリングの成功事例
- 4.サンプリングの効果的な配布方法
- 5.まとめ
- 6.セレブリックスの支援メニュー
サンプリングとは
1.サンプリングの意味
サンプリングとは、街頭や店頭で試供品やノベルティ、チラシ、クーポンなどを道行く人に配布し、ターゲットに絞った商品の認知促進、来店促進、購買意欲の促進、入会促進などをはかるプロモーション手法の一つです。
直接ターゲットユーザーにアプローチし、認知を拡大すると同時に、ユーザー獲得に向けたサイクルを作る第一歩となるのが特徴です。
2.サンプリングの種類
サンプリングは、街頭サンプリングと店頭サンプリングの2種類に分かれます。
●街頭サンプリング
駅やオフィス街など、人々が多く集まる街頭でサンプリングを行います。ターゲットが集まる場所と時間をねらって実施します。
●店頭サンプリング
店舗内、もしくは店舗入口などでサンプリングを実施します。来店促進やお得情報の伝達などによる店舗商品の購買促進につながります。
サンプリングのメリット
●ダイレクトに商品を訴求できる
サンプリングの一番のメリットは、ターゲットに対し、ダイレクトに商品を訴求できるところにあります。実際に商品の試供品そのものを配布することで手に取って使ってもらう機会を提供できます。
●ターゲットにアプローチできる
ターゲットを絞りこんで情報を伝えられるのもメリットです。一般的な広告では不特定多数の人が見ることになりますが、サンプリングは、場所と時間、配布する相手を絞り込んで配布できるので、無駄なくねらったターゲットに訴求できます。
●潜在ニーズを持つ顧客を誘導できる
自社商品やブランド、店の認知が低く、潜在的ニーズを持つ新たなユーザー獲得が見込めます。購買への誘導や囲い込みが可能になります。
サンプリングの成功事例
ここで、サンプリングの成功事例を2つご紹介します。
●忘年会シーズンに幹事を狙って飲食店クーポン情報誌を配布
忘年会シーズンに、イベントスペースや街頭で、飲食店などのクーポンが掲載された情報誌を配布した事例です。全170箇所で11万部配布した大型サンプリングでした。もともと認知度はあったものの、忘年会や歓送迎会利用をねらい、ダイレクトに消費者にアプローチしたいという要望を受け、幹事にターゲットを置いて配布。歓送迎会での利用率がサンプリングを実施したエリアのみ、爆発的な向上を見せました。
●クーポン付チラシをファミリー層に向けて配布
飲食系の宅配サービスを展開している会社は、ファミリー層の認知度と利用率を上げたいという課題を持っていました。そこでターゲットのファミリー層が集う3駅、5箇所でクーポン付チラシを配布。結果、想定よりも高いクーポン使用率を実現しました。ターゲットに合わせ、実施場所の選定から制服の用意まで実施したことも成功要因です。
サンプリングの効果的な配布方法
サンプリングは、効果的に配布することで成果を出すことが可能です。そのポイントをご紹介します。
●商品やターゲット属性に合わせた最適な立地の選定と企画
ただ闇雲に配布するのでは成果は出ません。商品やターゲット属性を明確にし、最適な立地の選定と企画が重要です。
●配布スタッフにこだわる
サンプリングは、現場実践力がものをいいます。徹底した教育と豊富な経験を持つ配布スタッフが実施することも重要です。
●ディレクターの常時配置
配布スタッフのみならず、ディレクターを常時現場に配置し、サンプリングクオリティーを保つ仕組みも成功の鍵をにぎります。
●コストパフォーマンスを最大化する
成果を上げることを目的に、配布物の単価や配布率の高さにこだわり、コストパフォーマンスが最大化するように取り組むことも重要です。
まとめ
サンプリングの基礎知識をご紹介してきました。サンプリングを実施する場合には、ポイントを押さえた実践が重要になります。ぜひヒントにして取り組んでみてください。