試供品配布(サンプリング)で効果を出すには?
セールスプロモーション手法の一つ、試供品配布(サンプリング)は、多くの企業や店舗が実施している人気の手法です。効果を出すためには試供品配布に最も適した条件の下で実施することが大切です。そもそも試供品配布は他のマーケティング手法と比べてどのような効果が期待できるのか、そして試供品配布が有効なケースをご紹介します。
<目次>
試供品配布(サンプリング)とは
試供品配布は、サンプリングとも呼ばれる活動で、顧客に試供品を配布し、商品の良さや使い勝手を体感してもらい、認知拡大をしたり、購買意欲を高めるマーケティング手法です。
試供品は無料もしくは割引価格で提供されることが多い為、「商品に興味があるけれど、購入に踏み切れない」といった顧客を後押しすることができます。具体的には、化粧品の試供品やティッシュ広告、クーポン付チラシ、情報誌などがあります。
それらの試供品を店頭や街頭、イベント会場などで配布を行い、商品の認知度を高めたり、需要を促したりすることができます。
試供品配布(サンプリング)のメリット・デメリット
マーケティング手法は、大きくオンラインとオフラインの2つに分かれ、試供品配布はオフラインに該当します。オフラインには他にチラシの新聞折込・ポスティング、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ広告、看板・交通広告、DM、イベントなどがあります。また、オンラインではHPやSNS、メルマガ、ネット広告などがあります。
これらのさまざまな種類の手法と比べたときのサンプリング(試供品配布)のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
●メリット
・ターゲットに対してダイレクトに商品を訴求できる。直接商品を多くの人々に実感してもらうことで、高い販促効果が得られる。
・オンライン施策以外の潜在的ニーズを持つ顧客や、オンラインにあまり触れないアナログ層を新たなユーザーとして獲得し、誘導と囲い込みを行うことが可能。
・サンプリングを通して購買意欲や来店、入会などが促進されやすい。
・ダイレクトに顧客の反応が得られるので市場調査ができる。
●デメリット
・セグメントをしっかり行い、ターゲットを絞らなければ無駄な配布コストがかかってしまう。
・マンパワーで配布するため、配布物のコストとともに人件費もかかる。
・配布スタッフの質の確保・維持がむずかしい
試供品配布(サンプリング)が有効なケース
試供品配布(サンプリング)は、その特性を踏まえて、適した条件の下で実施すると効果を出すことができます。ここで試供品配布(サンプリング)が有効なケースをご紹介します。
●ターゲットを絞りたい場合
ターゲットが明確に定まっており、ピンポイントで狙いたいという場合に試供品配布は適しています。
●サンプリングと相性がいい商品の販促の場合
化粧品や食品などの消耗品は、サンプリングに適した商品といわれています。
●クーポンを配りたい場合
店舗への来店促進を狙う場合、クーポンや無料券を配り、後日来店してもらうことを目的とするサンプリングも有効です。
●事前の市場調査・ターゲティングなどを綿密に行える場合
試供品配布(サンプリング)は、事前に市場調査やターゲティングを綿密に実施することが成功の条件といえます。そのため、それらをしっかりと実施できる状況であることが理想です。
まとめ
試供品配布(サンプリング)は、条件が合う場合に、他のマーケティング手法より効果が得られると考えられます。取り扱う商品が試供品配布(サンプリング)に適しており、ターゲットが明確なときには、基本的に試供品配布(サンプリング)が有効と考えられます。