人気の「小売店ラウンダー」のお仕事。 仕事内容は?なぜ人気?大変?
スーパーマーケットなどで見かける、メーカーの大規模なディスプレイや、商品棚に並ぶ商品の補充や陳列など、すべてお店の人がやっていると思っていませんか?
―実はそれ「ラウンダー」がやった仕事かもしれません。
もちろんお店ですることもありますが、意外と身近なところで活躍しているラウンダーという
お仕事。今回は主婦/主夫や個人事業主に人気の小売店におけるラウンダーの仕事内容について、人気の理由やホンネなど紹介します!
目次[非表示]
- 1.▼そもそも何をする人のこと?
- 1.1.ラウンダーのアクションは「店頭活動」
- 1.2.ラウンダーという仕事が増えるワケ
- 2.▼気になる仕事内容は
- 2.1.大きく分けて2つ「営業あり」か「営業なし」
- 2.2.営業ありラウンダーのお仕事とは?
- 2.3.営業なしラウンダーのお仕事は?
- 2.4.訪問店舗は商品取り扱いのあるチェーン店
- 2.5.「ラウンダー」の類語
- 3.▼主婦/主夫や副業でなぜ人気なの?
- 3.1.未経験でも始めやすい職種
- 3.2.自分でスケジュールをたてられる
- 3.3.説得力のある「主婦/主夫の目線」が大切
- 3.4.普段行く場所に見慣れた商品
- 4.▼ラウンダーのなにが大変?
- 4.1.移動は自家用車で!運転に自信がない人は不安
- 4.2.意外と体力がいる仕事
- 4.3.店舗の方とのコミュニケーションが活動のカギ
- 5.まとめ:【小売業のラウンダーは門戸が開かれており、誰でも始めやすいお仕事】
- 6.▼セレブリックスのラウンダーに応募する▼
▼そもそも何をする人のこと?
ラウンダーのアクションは「店頭活動」
ラウンダーとはメーカーの営業マンに代わり、取り扱いのある店舗へ出向き、メーカー商品の売り上げにつながる店頭活動を行う人のことを指します。
特徴として、一つの店舗でずっと働くという仕事ではなく、車や公共交通機関などで移動し、受け持つ複数の担当店舗を巡回してメーカーに代わり商品の売り場露出を高める活動をします。
最近では、仕事内容も細分化されており、一言「ラウンダー」と言っても、会社により扱う商品や仕事内容、難易度、給与が異なります。
ラウンダーという仕事が増えるワケ
メーカーの営業マンも、本当は自分自身で足を運んで、実際に売り場を見て、店舗の方と直接コミュニケーションを取り、商品の売り込みや売り場の拡大交渉など売上につながる活動を行いたいに違いありません。
ですが、日本全国数えきれないほどある店舗をすべて回るのは不可能ですよね。
そこで「ラウンダー」という、代わりに店舗巡回をして店頭活動を行ってくれる仕事が注目されています。
ラウンダーを起用する企業も多く、日用品・食品・化粧品・雑貨・たばこ・お菓子・家電・お酒・文房具など、様々なジャンルでラウンダーが活躍しています。
▼気になる仕事内容は
大きく分けて2つ「営業あり」か「営業なし」
《営業ありラウンダー》
店舗の方と売り場獲得の商談、新商品の案内や販売促進を中心に、商品の在庫確認、陳列・補充・ディスプレイなどを行います。
最もメーカーの営業マンに近しい仕事ですが、イメージにあるような決められた数字やノルマもない上、新規開拓や飛び込みなどもありません。
《営業なしラウンダー》
店舗の方への営業や商談をせず、商品の在庫確認、陳列・補充や、指示通りに売り場作りなどを行います。重たいものを運んだり体を動かすことが多く、体力仕事とも言えます。
この2つのラウンダーは仕事の難易度が異なりますので、雇用形態や給与、条件などに大きく差があります。
営業ありラウンダーのお仕事とは?
業務の難易度の高さから正社員や契約社員でフルタイム雇用であることが多く、安定的に収入を得たい方にオススメです。自分の担当する店舗が割り当てられ、月や週など決められた期間で訪問できるよう、スケジュールを立てます。
具体的な内容は、下記の表の通りです。
作業内容 |
担当者へのトーク例 |
新商品/キャンペーンの案内 |
来月にこんな特徴のある商品が発売されます |
売り場の獲得商談 |
この場所に商品を置いてもらえませんか? |
追加発注促進 |
CMも始まるので今のうちに追加発注お願いします |
販促物の設置 商品補充メンテナンスなど |
目立ちやすいPOPをつけさせていただきます |
《1日のスケジュール例》
営業なしラウンダーのお仕事は?
業務の難易度は比較的低いため、パートアルバイトや業務委託契約が多く、単発などシフトの融通もききやすいため、副業や扶養内で働きたい方にオススメです。
営業はないといっても、もちろんメーカーの代わりとして訪問しているため、店舗の方とのコミュニケーションや、時には店舗担当者に代わりお客様対応が必要になる場合もあります。
具体的な内容は、下記の表の通りです。
作業内容 |
詳細 |
棚替え |
他メーカーも含め商品の新旧を入れ替える |
売り場作り |
棚や空いたスペースなどに自社商品メインの売り場を作る |
販促物設置 |
細かいものから電気を使う大型什器まで売り場に設置する |
商品補充メンテナンス |
売り場の商品補充や商品をキレイに並べ直す |
《1日のスケジュール例》
訪問店舗は商品取り扱いのあるチェーン店
店舗巡回といっても近くの店舗にふらっと行っていいわけではありません。
メーカー側が決めたチェーン・店舗が割り当てられ巡回することになります。
日用品であれば、スーパーマーケット・ドラッグストア・ホームセンターなど。
家電製品であれば、家電量販店・大型複合施設・ホームセンターなど。
取り扱う商品と関連のある店舗への訪問となります。
「ラウンダー」の類語
「ルートセールス・ルート営業・マーチャンダイザー・ フィールドスタッフ・店頭営業」
これらは「ラウンダー」と似た仕事内容で、同じ意味を指す場合もあります。
ラウンダーの仕事がしたいという方は、実は名前が異なるだけで仕事内容は、
希望するものかもしれません。一度仕事の詳細を見てみてはいかがでしょうか。
▼主婦/主夫や副業でなぜ人気なの?
未経験でも始めやすい職種
営業あり、営業なしに関わらず、商品知識や商談、作業方法の知識は入社後に研修があることがほとんどなので、入社段階では特に商品に詳しい必要はありません。
入社半年後には一人で問題なく店舗巡回し、活動を行っているでしょう。
また、仕事内容も商品により異なりますので、これまでの経験がない方でもチャレンジできますし、実際に専門性の高いラウンダーとは違い、小売店のラウンダーは「未経験歓迎」という募集が多くあります。
自分でスケジュールをたてられる
店舗の方のシフトや店舗間の距離なども考慮し、いつどの店舗に行くかスケジュールを立てます。初めの内は上司や先輩にアドバイスをもらいながら組み方を覚えて、無駄なく訪問できるようにします。自分で調整ができるので、ある程度の融通がききやすいお仕事です。
営業なしラウンダーの場合は、単発も多いため予定が空いた日だけ入るということも可能です。フルタイムは厳しいという主婦/主夫は家事の合間に、個人事業主は副業として気軽に始めることができて、人気のお仕事です。
説得力のある「主婦/主夫の目線」が大切
小売店のラウンダーは30代~50代が多く、幅広い年齢層が活躍しています。
店舗の担当者も同じ年齢層の方が多くいらっしゃるので、自分より若い方よりは同じくらいの年齢層だと話しを聞いてもらいやすいということもあります。
商品について説明されるにしても、普段から商品をよく使っていそうな主婦/主夫の人から聞いた方が、なんだか説得力がありますよね?
中には、癖が強かったり、中々相手にしてくれない担当者もいますが、持ち前のコミュニケーション力で攻略できれば、そういう方ほどすごく距離が縮まり仲良くなることができるでしょう。
普段行く場所に見慣れた商品
スーパーであれば、男性より女性の方がご飯の材料や生活用品などを買うために訪れる機会も多いのではないでしょうか。
その中で取り扱っている商品は、普段から目にしたり自宅で使っていることもあることから、実は主婦/主夫層は日常的に買い物客の視点も持ち合わせているので仕事に活かしやすいんです。
小売店のラウンダーが主婦/主夫に人気なのもうなずけますよね。
▼ラウンダーのなにが大変?
移動は自家用車で!運転に自信がない人は不安
複数店舗を担当することから移動は基本的に自家用車で行います。そのため自由に車を使えない、家族から同意が得られない、運転が苦手という方は厳しいかも知れません。
運転が苦でなければ、リフレッシュになったり、密を避けることができるので、この状況下では嬉しいですね。
意外と体力がいる仕事
取り扱う商品にもよりますが、在庫を出すために、お店のバックヤードから店頭までの往復を、1日に何度もするには体力が必要です。また販促物を設置するために脚立を使用したり、重い什器を運ぶこともあります。
持病や怪我などがなければ、仕事をしながら健康的に運動ができるので、運動不足が気になる方はオススメです。
店舗の方とのコミュニケーションが活動のカギ
円滑に仕事を進めるには、店舗の担当者や責任者の方と良好な関係を築くことが最も重要です。
中にはこだわりの強い方、忙しく時間がない方、冷たくあたる方など、色んな方がいるので、どのように対応するか会話内容を考えたり、訪問する時間帯を見直すなど必要な場合があります。もちろん優しく接してくれる方も多いので、つい話し込んでしまう…なんてこともありますよ。
まとめ:【小売業のラウンダーは門戸が開かれており、誰でも始めやすいお仕事】
ラウンダーが主婦/主夫や副業をしたい方に人気な理由がわかっていただけたでしょうか。
年齢の幅も広く、経験値を問わないことの多いラウンダーは、自家用車などの環境さえ整っていれば、誰でもチャレンジしやすいお仕事です。
ぜひ普段お店に行く際に、意識して商品の陳列や作業している人に目を向けてみてください。
お店の制服を着ていないのに、商品補充をしている人は「ラウンダー」かもしれません。
ラウンダーというお仕事をより身近なものにしていただき、チャレンジしてみたいと思う気持ちの後押しになれば嬉しいです。