O2Oマーケティングにおける広告のあり方
ネットが今日のように暮らしに大きなウエイトを占め、チラシやカタログの存在感が以前よりも希薄になる中、紙媒体に新しい価値を吹き込んでいるのがO2Oマーケティングです。ここではその取り組みがどんなものか、ご紹介しましょう。
【関連コラム】
<目次>
電子カタログが強い中でも確かな存在感を放つ紙媒体
ちょっとした空き時間にリビングでカタログやチラシをパラパラと見る。そんな風景は少し前まで当たり前でした。
しかし、それが急速に変わってきたのです。察しの通り、その代わりに眺めているのはスマホです。画面も大きく、画像もきれいであり、口コミ情報などが得られるため、スマホは欲しいものを何気なく探してみたいときには格好のツールとなっています。
ほしい商品を探すなら紙のものより電子カタログのほうが手軽で検索もスムーズ。申し込みも簡単な入力で済んでしまいます。リビングでリラックスしながらあれこれ探していくならまずスマホを選ぶ主婦も多いことでしょう。ではその中で紙媒体の代表格であるチラシやカタログは消えていくのか、といえばそうではありません。以前と比べれば勢いは衰えていますが、紙媒体には確かな存在感が残っています。
何といっても紙媒体の強さは、そこに「リアルにある」という強さです。定期的に送られてくる分厚い通販カタログ。新聞に折り込まれているチラシの束。それは否応なしにその存在に気づかされます。分厚いカタログはすぐに捨てるのには惜しい気がしますし、チラシは必要な分だけ選別する習慣が長年の生活の中で身についています。そして、それはリビングのどこかに置かれることでいつか見られる可能性が残ります。
紙媒体と電子カタログの融合
スマホがここまで浸透していく中でまだまだ生命力を持つ紙媒体。そこにしっかりと着眼している通販会社もあります。
ある通販会社は、スマホを紙のカタログにかざすと様々な情報が得られるアプリをユーザーに提供。カタログのページがAR(紙媒体などのリアルな環境にデジタルなどの情報を付加して拡張する技術)に対応し、掲載されている商品にスマホをかざすことでECサイトのページへと移動し、そこで口コミ情報はもちろん、購入ができる仕組みになっています。
紙媒体のカタログは、飛ばし読みをしながら、パラパラと見ることのできる簡単さがあります。それと比較すると電子カタログの場合は情報量が膨大すぎて何となく、眺めていく買い物には適していないところもあるでしょう。逆に電子カタログは、焦点を絞って欲しい商品を検索していくのには最適ですし、口コミ情報や今だけの特価情報も盛り込むことができます。
それぞれの媒体の良さを一つにしたのが、前述の通販会社が行っている紙のカタログと電子カタログとの融合です。
アイデア次第で広がっていく紙媒体の可能性
ネットとリアルな世界との融合を実現しているのがO2Oマーケティングですが、紙のカタログと電子カタログとの融合を推進しているこの通販の取り組みもO2Oマーケティングの展開例だと言えます。紙のカタログと電子カタログ。どちらも同じ一人の人が買い物という行動しています。ただ時と場合や目的に応じて、同じ人物がネットとリアルの選択をしているだけです。
そしてその使い分けに対してよりきめ細かくアプローチできるのが「いまだけ、ここだけ、あなただけ」をコンセプトにしているO2Oマーケティングであり、ここにアイデアを注ぐことで紙媒体の可能性も広がっていくことでしょう。紙媒体をまだまだ必要としていく企業の皆様こそ、ネットの世界に対する研究が大切になってきます。
セレブリックスのプロモーション支援
DX施策